【お墓の引越しって大丈夫?費用・手続き・注意点をやさしく解説】

お墓の場所が遠くてお参りが大変、管理の負担を減らしたい、家の近くに移したい…。
こうした理由から、近年「お墓の引越し(改葬)」を考える方が増えています。
しかし、
「手続きが難しそう」
「どれくらい費用がかかるの?」
「お寺との関係は大丈夫?」
など、不安や疑問も多いのが実際です。
このページでは、墓石のプロとしての視点で、改葬の流れ・費用・注意点をわかりやすくまとめました。
こちらを読んでいただくと、お墓の引越しの“全体像”がスッキリわかります。
お墓の引越し(改葬)とは?

改葬の意味と「墓じまい」との違い
- 改葬:今あるお墓からご遺骨を取り出し、別のお墓や納骨堂に移すこと
- 墓じまい:お墓を片付けて更地にし、管理を終了すること
「お墓の引越し = 改葬」
「お墓の片付け = 墓じまい」
というイメージです。
改葬が増えている理由
- 実家が遠方で通えない
- 高齢でお参りが難しくなった
- 後継者がいない
- 自宅近くに新しい納骨先を見つけた
- 災害リスクがある場所に建っている
特に、40〜60代の子世代が「今のうちに整えておきたい」という理由で動くケースが増えています。
お墓の引越しにかかる費用はいくら?相場と内訳

改葬の費用は、墓石の大きさ・立地・工事の難易度・移転距離などで大きく変わります。
改葬費用の一般的な相場
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 墓じまい工事(撤去) | 30万〜80万円 |
| 遺骨の取り出し | 1.5万円程度 |
| 新しい墓地の永代使用料 | 20万〜100万円以上 |
| 新規納骨堂・永代供養 | 5万〜50万円 |
| 閉眼供養(魂抜き) | 1万〜5万円 |
| 遺骨運搬費 | 数千円〜2万円程度 |
| 新しいお墓の建立費用(必要な場合) | 50万〜150万円以上 |
墓じまいの金額幅が大きい理由は、
石の大きさ・外柵の有無・立地(山・坂など) によって工事の難易度が大きく異なるためです。
追加費用が発生しやすいケース
- 墓石が大きくクレーン作業が必要
- 山の中・斜面・狭い通路など工事が難しい場所
- 外柵(囲い)のコンクリートが厚い
- 遺骨が土葬の場合(掘り起こし作業が複雑・土や石が多く混じる)
- 新しい墓地の規格に石のサイズが合わない
改葬に必要な手続きと流れを徹底解説

手続きは多く感じるかもしれませんが、順番通りに進めれば難しくありません。
必要書類
- 改葬許可申請書(移転先の自治体へ提出)
- 受入証明書(永代使用承諾書)
- 埋葬(埋蔵)証明書(現在のお寺または霊園が発行)
改葬の流れ
- 新しい納骨先を探す
- 移転先の寺院・霊園から「受入証明書」を取得
- 現墓地の管理者から「埋蔵証明書」をもらう
- 市役所へ「改葬許可申請書」を提出
- 改葬許可証が発行される
- お墓の閉眼供養(魂抜き)
- 遺骨の取り出し
- 墓じまい工事
- 新しい場所で納骨・開眼供養
手続きにかかる期間の目安
平均 2週間〜1ヶ月程度
役所やお寺との調整により、さらに伸びる場合もあります。
お墓を引越しする理由とよくある相談

よくある相談内容としては——
- 実家のお墓が遠くて通いきれない
- 夫婦の実家のお墓をまとめたい
- 高齢でお参りできない
- 子や孫に負担をかけたくない
- 交通アクセスが悪い
- 災害の心配がある場所に建っている
中でも一番多いのは、
「実家から離れて暮らすことになり、管理が難しくなった」 という理由です。
移転先はどう選ぶ?後悔しないためのチェックポイント

一般墓・樹木葬・永代供養墓の比較
| 種類 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 一般墓 | 従来の石のお墓 | 家のお墓を守りたい人 |
| 樹木葬 | 自然に囲まれたスタイル | 管理負担を軽くしたい人 |
| 永代供養墓 | お寺・霊園が長期間供養 | 後継者がいない人 |
選ぶときのポイント
- 通いやすさ(立地・交通)
- 費用・管理費
- 永代供養の有無
- 運営の信頼性
- 将来の継承の可能性
- 施設の雰囲気・環境
見学の際は、
「管理の丁寧さ」 と 「霊園スタッフや寺院のご住職の対応」 を確認すると失敗しません。
移動できるお墓部材とは?持っていけるもの・持っていけないもの

改葬の相談で多いのが、「どこまでお墓を持っていけるの?」というものです。
墓石本体は基本的に移設可能
棹石(家名が彫刻された一番上の石)・上台・下台は取り外して運ぶことができ、再利用もしやすい部材です。
ただし、新しい墓地の区画サイズに合わない場合は加工や新調が必要になります。
外柵(囲い)は再利用できないことが多い
理由としては——
- 大きくて運搬が困難
- 取り外し時に割れるリスクが高い
- 新しい墓地のサイズと合わない
多くのケースで外柵は 新規の設置 になります。
納骨室(カロート)は新設が基本
地中に埋め込まれているため、
抜き取って再利用することはほぼ不可能です。
香炉・花立・墓誌は状態により移設可
- 傷や欠けがない場合:移設可能
- 新しいデザインに合わせたい場合:作り替える人も多い
移設したほうがよいもの/新しく作るほうがよいもの
- 【移設向き】棹石・上台・下台
- 【新設向き】外柵・納骨室
- 【状態次第】花立・香炉・墓誌
運搬時の注意点
石材は硬いようでいて、角が欠けやすい素材です。
安全に移動するためにも、実績のある業者に依頼することが大切です。
お墓の引越しでよくあるトラブルと注意点

お寺とのトラブル
- 改葬主が十分な説明をしていない
- 書類の確認不足
- 日程調整の行き違い
丁寧なコミュニケーションが一番の予防策です。
遺骨の扱いに関する問題
- 土葬の掘り起こし作業
- どなたの遺骨かわからない
- 分骨の扱い
遺骨はとても大切に扱う必要があります。
工事内容・費用に関する誤解
- 外柵の解体費用が高くなる
- クレーン作業が必要になる
- 追加費用の説明不足
見積もりは「項目ごとに金額が明確」になっているものを選びましょう。
失敗しない改葬のコツ

- 現地調査を必ずしてもらう
- 見積もりは2〜3社比較
- 改葬手続きの流れを最初に確認
- 工事実績がある業者を選ぶ
- お寺様への挨拶と相談は丁寧に
改葬は、【手続き・工事・供養】が重なるため、事前準備がとても大切です。
お墓の引越しは“正しい情報”があれば安心して進められる

改葬は難しそうに見えますが、
必要な手順を知り、信頼できる業者に相談すればスムーズに進められます。
- 手続き
- 工事内容
- 費用の相場
- 移設できる部材
これらを事前に理解しておくことで、
後悔のない「安心できるお墓の引越し」ができます。
大切なご先祖様のお墓をより良い場所へ移すことは、
家族の負担を減らし、次世代へ想いをつなぐ大切な選択です。
何よりも、お墓で眠っているご先祖様が、あなたの''供養を大切にしている姿''に感謝されるはずです!
改葬を検討されている方は、まずはお気軽にご相談ください。
(下記の『この記事を書いた人』をクリックしていただくとご相談ページに行けます)



