【最愛のペットと一緒に眠ることはできる?人とペットのお墓の今】

犬や猫、小鳥やウサギなど、長い時間を共に過ごしてきたペットは、まさに家族の一員です。
笑顔をくれたり、寂しいときに寄り添ってくれたり——その存在は何ものにも代えがたいものです。

そんな大切なペットを見送ったあと、「いつか自分も同じお墓に入りたい」と願う方が増えています。
最近では、そうした想いに応える形で「人とペットが一緒に眠れるお墓」も少しずつ増えてきました。


「ペットと一緒にお墓に入りたい」と思っても、すべての墓地でそれが叶うわけではありません。

お墓には主に次の3つの種類があります。

  • 公営墓地(自治体が運営)
  • 寺院墓地(お寺が運営)
  • 民間霊園(企業・法人が運営)

このうち、公営墓地では法律上「人の遺骨のみ」を対象としており、ペットの埋葬はできません。
一方で、民間霊園や寺院墓地では、管理者の判断によってペットと人が一緒に入れるお墓を設けているところもあります。

つまり、「ペットと一緒に眠れるかどうか」は法律ではなく、墓地ごとの方針や規約によって異なるのです。


お墓や埋葬のあり方を定めた法律に、「墓地、埋葬等に関する法律(通称:墓埋法)」があります。
この法律は、人の遺体や遺骨を正しく埋葬・火葬することを目的としており、
どこで、どのように埋葬するかを定めたものです。

ここで大切なのは、この法律は「人」に関するもので、動物やペットは対象外という点です。

つまり、「ペットと人が同じお墓に入ることを禁止する」規定は存在しません。
ただし、公営墓地のように行政が管理する場所では、人以外の遺骨を受け入れることが認められていないため、
結果的に「人とペットを同じお墓に入れることはできない」という運用になります。

一方で、民間霊園やお寺が独自に設ける共葬区画であれば、法律上の問題はありません。
そのため、実際には「墓地管理者の方針」によって柔軟な対応がなされているのです。


📘 引用:墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年法律第48号)

(第1条)
この法律は、埋葬、火葬及び改葬に関し、必要な事項を定めることにより、
もって公衆衛生の向上に寄与することを目的とする。

(第2条)
この法律において「埋葬」とは、死体を墓地に葬ることをいう。
「火葬」とは、死体を焼くことをいう。
「改葬」とは、埋葬又は収蔵した死体又は遺骨を他の墓地又は納骨堂に移すことをいう。

(第10条)
埋葬又は火葬は、墓地以外の区域において行ってはならない。

📎 参照:
e-Gov法令検索「墓地、埋葬等に関する法律」


「人とペットが一緒に眠れるお墓」には、いくつかのタイプがあります。
それぞれの特徴と、福岡県内での【例】をご紹介します。


【1】ペット共葬墓(人とペットを同じ区画に)

人とペットを同じお墓に納めるタイプです。
墓石にペットの名前を刻むこともでき、「家族みんなで眠るお墓」という考え方が広がっています。

【例えばこんな霊園があります】


【2】ペット専用区画付きの人用墓地

人の墓地と隣り合わせにペット専用区画を設けたタイプです。
「同じ敷地内で隣同士に眠る」という形が、心の安らぎを与えてくれます。

【例えばこんな霊園があります】


【3】合同供養塔・樹木葬タイプの共葬墓

自然と共に眠るスタイルの樹木葬や合同墓にも、ペット共葬が可能なものがあります。
個別区画を持たず、家族全員で自然に還るという考え方を選ぶ方も増えています。

【例えばこんな霊園があります】


ペット共葬墓を選ぶ際は、以下の点を確認しましょう。

  • 霊園・寺院の規約を確認する
     ペットの種類や埋葬方法に制限がある場合があります。
  • 宗派の考え方を理解する
     動物の埋葬を認めていない宗派もあるため、事前確認が必要です。
  • 後継者・維持管理の問題
     将来お墓を守る人がいなくても供養が続く「永代供養墓」を選ぶのも一案です。

探すときは、
「ペット共葬 霊園」
「ペットと一緒に入れるお墓 福岡」
などのキーワードで検索してみましょう。

また、実際に現地を見学し、
お墓の雰囲気・スタッフの対応・供養の方法などを確認することが大切です。

福岡でも、自然と調和したペット共葬区画を持つ霊園が増えており、
「自分らしく」「家族らしく」眠る形が選べる時代になっています。


近年は、お墓の形にこだわらず、さまざまな供養方法を選ぶ方も増えています。

たとえば、樹木葬納骨堂では、ペットの遺骨を近くに安置できる場所もあります。
また、遺骨の一部を手元に残す「分骨供養」や「手元供養」も、
“いつもそばにいる”という安心感を与えてくれます。


法律の制約があっても、ペットと共に眠る方法は少しずつ広がっています。
大切なのは、「どういう形で一緒にいたいか」を家族で話し合うこと。

お墓で一緒に眠ることができなくても、
隣同士で眠る、同じ敷地に眠る、あるいは手元で供養する——
そのどれもが、愛するペットと“心でつながる”尊い形です。

最愛の存在と共に過ごした時間を大切に、
あなたらしい供養の形を見つけていきましょう。

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