「永代供養=何もしなくていい」は本当?
「永代供養なら、もう何もしなくていいんですよね?」
これは、私たち笑創にご相談に来られる方から、本当によく聞く言葉です。
テレビやインターネットでは
「跡継ぎ不要」「管理不要」
と紹介されることも多く、そうしたイメージを持たれるのも無理はありません。
ただ、実際にお話を伺っていると、
- 「思っていた内容と少し違った」
- 「もう少し知ってから決めたかった」
という声も少なくありません。
この記事では、永代供養を検討されている方に向けて、
- 永代供養とは何か
- 「何もしなくていい」と言われる理由
- 知っておきたい注意点
- 家族への伝え方
- 命のつながりを感じる考え方
を、墓石店としての現場目線で、やさしくお伝えします。
永代供養とは?
永代供養とは、ご家族に代わって、お寺や霊園が供養や管理を行ってくれる仕組みのことです。
これまでのお墓は、
- 子や孫が代々受け継ぐ
- 定期的にお墓参りや管理をする
という形が一般的でした。
一方で永代供養は、
- 跡継ぎがいない、またはいない可能性がある
- 子どもにお墓の負担をかけたくない
- 将来、お墓参りが難しくなるかもしれない
といった不安を背景に、近年選ばれる方が増えています。
特に最近は、
「元気なうちに、自分たちのことを考えておきたい」
というご相談がとても多くなっています。
なぜ「何もしなくていい」と思われがちなのか?
永代供養が
「何もしなくていい供養」
「放っておいても大丈夫」
と思われやすいのには、理由があります。
管理や清掃を任せられるから
多くの永代供養では、草取りや清掃、施設の管理を
お寺や霊園が行ってくれます。
そのため、
「自分たちで続けていく負担がない」
という安心感があります。
費用をまとめて支払うことが多いから
永代供養は、最初に費用をまとめて支払う形が多く、
年間管理費がかからないケースもあります。
そのため、
「後から何もかからない=何もしなくていい」
という印象につながりやすいのです。
「永代」という言葉のイメージ
「永代」という言葉には、
すべてが永久に保証されている
という強い印象があります。
ですが、実際の内容は
場所や契約ごとに大きく異なります。
実は知っておいてほしい大切なポイント
ここからは、後悔しないために
ぜひ知っておいていただきたい点です。
① 永代供養の内容は、場所ごとに大きく違います
永代供養には、主に次のような形があります。
- 合祀(他の方と一緒に納骨)
- 一定期間は個別、その後合祀
- 最初から最後まで個別納骨
「永代供養なら個別だと思っていた」
「合祀されるとは知らなかった」
というご相談は、実はとても多いです。
一度合祀されると、
後から遺骨を取り出すことはできない場合がほとんどです。
だからこそ、
「永代供養」という言葉だけで判断せず、
中身をしっかり確認することが大切です。
② 永代供養でも、お参りしてはいけないわけではありません
「永代供養にしたら、もうお参りはしなくていいんですよね?」
と聞かれることがあります。
ですが、
お参りをしてはいけない、という決まりはありません。
- 行けるときに手を合わせる
- 命日やお盆に思い出す
- 心の中で話しかける
そうした気持ちは、これまでと変わらず大切にして大丈夫です。
③ 永代供養は「完全に何もしない」わけではありません
管理や供養は任せられますが、
- 契約内容を理解すること
- 家族と話し合っておくこと
- 気持ちの整理をしておくこと
こうした部分は、やはり必要です。
「自分は納得していたけれど、家族は知らなかった」
という状態は、後々の後悔につながりやすくなります。
ご家族・ご親戚に話す(相談する)ときのコツ
―「正解」を伝えるより、「気持ち」を伝えることから―
永代供養を考え始めたとき、
多くの方が最初につまずくのが、
「家族にどう話せばいいのか分からない」という点です。
- 縁起でもないと思われないだろうか
- 反対されたらどうしよう
- 自分勝手だと思われないだろうか
そうした思いから、
「まだいいか」と話を先延ばしにしてしまう方も少なくありません。
ですが、実際に多いのは、
「話さなかったこと」そのものが後悔につながってしまったケースです。
いきなり結論を伝えなくて大丈夫です
家族に話すとき、
つい「決めたこと」を伝えようとしてしまいがちですが、
最初から結論を出す必要はありません。
たとえば、
- 将来のことを少し考えるようになった
- 子どもたちに負担をかけたくないと思っている
- 自分自身がどう供養されたいか、迷っている
そんな“途中の気持ち”を共有するだけでも十分です。
「もう決めたから」ではなく、
「一緒に考えてほしい」という姿勢が、
話し合いを穏やかなものにしてくれます。
反対意見が出ることも、自然なことです
話をすると、
すぐに賛成してもらえないこともあります。
それは、
ご家族なりに故人やご先祖を大切に思っているからこそ、
戸惑いや不安が出てくるのです。
大切なのは、
その気持ちを否定しないこと。
一度で答えが出なくても、
時間をかけて話し合うことで、
少しずつ理解が深まっていくケースがほとんどです。
「命のつながり」を感じられる場所を用意する
―形が変わっても、想いはつながっていく―
永代供養を検討されている方の中には、
こんな不安を口にされる方もいらっしゃいます。
「お墓がなくなったら、
どこで手を合わせればいいのか分からなくなりそうで…」
これは、とても自然な気持ちです。
永代供養=「何も残らない」ではありません
永代供養は、
お墓の形がこれまでと変わるだけで、
想いまで消えてしまうわけではありません。
- お寺の本堂で手を合わせる
- 納骨堂の参拝スペースに足を運ぶ
- ご自宅で写真に向かって話しかける
そうした場所や時間があるだけで、
「ちゃんとつながっている」と感じられるものです。
大切なのは「形式」より「気持ちの置き場」
供養に、決まった正解はありません。
立派なお墓があることよりも、
手を合わせたいと思える場所があることのほうが、
心にとっては大切な場合もあります。
- 忙しくて頻繁に行けなくても
- 遠くから思い出すだけでも
故人を大切に思う気持ちは、変わりません。
墓石屋としてお伝えしたいこと
私たちがご相談を受ける中で感じるのは、
永代供養を選ばれた方ほど、
「どう向き合い続けるか」を真剣に考えていらっしゃる、ということです。
命のつながりを感じられる場所を用意することは、
ご自身のためでもあり、
ご家族の心を守ることにもつながります。
永代供養で後悔しやすいケース
これまでのご相談で多いのは、
- 合祀になるとは思っていなかった
- 家族に十分話していなかった
- 価格だけで決めてしまった
- お参りの方法を確認していなかった
といったケースです。
どれも、
少し知っていれば防げた後悔ばかりです。
永代供養は「何もしなくていい」ではなく
「将来の安心を任せられる供養」
永代供養は、
放っておいていい供養ではありません。
将来の不安を減らし、心を軽くするための供養です。
- 自分たちに合っているか
- 家族が納得しているか
- 気持ちに無理がないか
を、ゆっくり考えることが何より大切です。
最後に|迷ったら「知るための相談」から
お墓や供養の話は、
どうしても後回しになりがちです。
ですが、
元気なうちだからこそ、落ち着いて考えられる
という側面もあります。
笑創では、
「今すぐ決めるため」ではなく、
「知るため・整理するためのご相談」を大切にしています。
少しでも不安や疑問があれば、
どうぞお気軽にご相談ください。
【ご相談窓口】(笑創窓口)



